「私は中学校まで虐められていました。」
「それは良かったな。ってことは今は虐められてないんだろ?
俺は今でも虐められている。慰めの言葉ならいらない。俺に話しかけるな。」
そういうとその子は唇をギュッと噛み締めたが、少し考えてからまた喋り始めた。
「正確に言うと入学式の時まで虐められていました。
中学の時、私を虐めていた同級生がこの高校に進学したと聞いたときは絶望しました。
そして入学式のあと教室へ向かう途中、そいつは私に話しかけて来ました。」
『また殴られに同じ学校に来たの?』
「その言葉を聞いた時、私は体が震えました。
3年間という長い月日をまた絶望で過ごさなくてはならないと思ったのです。
思わず私はその男の子を突き飛ばしました。するとそいつはこう言ったのです。」
『キモ。』
「その後私の方に歩み寄って来て、また殴られるんだなと思った時、あなたが通りかかったのです。
その時あなたはボソッとこう言いました。」
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